女性のための官能映画

女性上位時代
木曜ごご2時30分

大人の性愛を描く、それが官能映画。 大人の女性が憧れ、感動し、共感できる、愛の映画たち。世界の名匠が手掛けた作品、映画祭で高く評価された作品など、名作官能映画を厳選してお届けします。

『女性上位時代』ほか

2月の放送作品

  • 甘い毒

    2月2日(木)14:30~

    甘い毒

    1994年 アメリカ
    監督:ジョン・ダール
    出演:リンダ・フィオレンティーノ/ピーター・バーグ

    “悪女”をテーマに男女の愛憎関係を描いた官能サスペンス。夫の金を盗んで逃げた妻が、田舎の男を騙して夫の殺害を試みる。監督は『もういちど殺して』のジョン・ダール。

  • 髪結いの亭主

    2月9日(木)14:30~

    髪結いの亭主

    1990年 フランス
    監督:パトリス・ルコント
    出演:ジャン・ロシュフォール/アンナ・ガリエナ

    幼い頃から“髪結いの亭主”となることを夢見てきた男と女理髪師との奇妙な愛を描く。パトリス・ルコント監督による、匂い立つような官能ラブストーリー。

  • マディソン郡の橋

    2月16日(木)14:30~

    マディソン郡の橋

    1995年 アメリカ
    監督:クリント・イーストウッド
    出演:クリント・イーストウッド/メリル・ストリープ

    クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの共演で世界的ベストセラー小説を映画化。中年男女の永遠に忘れられない“4日間の恋”を描いた大人のラブストーリー。

  • 女性上位時代

    2月23日(木)14:30~

    女性上位時代

    1968年 イタリア
    監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
    出演:カトリーヌ・スパーク/ジャン=ルイ・トランティニャン

    若く美しい未亡人ミミが発見した亡夫の隠し部屋は、未知なる性の世界への扉だった…。カトリーヌ・スパークのセクシーな魅力が全開の、お洒落なエロティック・コメディ。

案内人:M嬢によるコラム
『甘い毒』

1994年/アメリカ/監督:ジョン・ダール/出演:リンダ・フィオレンティーノ ピーター・バーグ

「“行きずりの恋”じゃなきゃ あんたとは寝なかったわ」

世の中の風潮に応じて、女性が観る官能映画にも流行があります。1970年代、女も自由に性を楽しんでも良いんだと世に知らしめる『エマニエル夫人』が大流行しました。1990年代、自立した強さは女性のエロスだと打ち出した『氷の微笑』が一世を風靡しました。その20年で何が変わったのか。シルヴィア・クリステル演じるエマニエル夫人は大金持ちの夫に導かれて性の冒険に出ましたが、シャロン・ストーン演じるキャサリンは自分の財力と意志で奔放な性生活を送ります。すなわち20年間で女は、“男に選ばれる”だけでなく“男を選ぶ”力を手に入れたのです。(どちらの映画も相手は男だけではございませんが。)そんな強い女がイケイケの90年代の流行にがっつり乗っかったのがこの『甘い毒』という映画です。


ニューヨークでキャリアウーマンとして働くブリジットは、夫で医師のクレイに治療用ドラッグの横流しをさせ、その対価である大金をひとりで持ち逃げしてしまう。ベストンという田舎町に逃げのびたブリジットはバーで純朴な青年マイクと出会い、一夜のホテル代わりにベッドを共にする。その後しばらくベストンで身を隠そうと考えた彼女は偽名で職を得るが、その会社にはマイクも働いていて、彼女との再会を喜んだ。一方お金を持ち逃げされたクレイも黙っているわけもなく、ブリジットを追い詰めるために私立探偵を雇うが……。

ベッドでもどこでも煙草を離さないイイ女というキャラ設定が時代を感じさせる主人公役はリンダ・フィオレンティーノという知的でセクシーな女優。有名なところでは『メン・イン・ブラック』のヒロイン(宇宙人にさらわれる女医さん)を演じていますね。片や都合の良いセフレとして散々な目に遭う田舎の青年マイクを演じたピーター・バーグですが、なんと映画製作者として大成功しているんです!ウィル・スミス主演『ハンコック』やマーク・ウォールバーグ主演『ローン・サバイバー』など、たくさんの映画の監督やプロヂューサーを努めているのですが、人は見かけによらない…。かなり情けない役を演じていたので、別の才能が開花して本当に良かったです。

この高慢ちきな、田舎者を馬鹿にしきって純朴なセフレ男を“指名ファック”というひどい肩書呼び、「私は正真正銘のメス犬よ」とのたまう女が90年代では本当にイイ女だったのでしょうか!?もちろん、そんなわけはありません。ブリジット(というか監督?)は、男のように振る舞うのが強い女だと完全に勘違いしています。しかも彼女がコピーしているのは、女を人とも思わない嫌なエリート男なので、必然的に彼女は男を人とも思わない嫌なエリート女になっています。これではせっかくの知性も美貌も台無し!昔はなかなか女性が手に出来なかったもの、たとえばセックスだとか仕事だとかを手にして自由を得るのは素晴らしいことですが、別に男になる必要はありません。エマニエル夫人やキャサリンのように、人としての魅力を磨いて老若男女との情事を楽しむのが、性別を超えた本当の自由といえるのかもしれません。

(M嬢)

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3月の放送作品

  • タイピスト!

    3月2日(木)14:30~

    タイピスト!

    2012年 フランス
    監督:レジス・ロワンサル
    出演:ロマン・デュリス/デボラ・フランソワ

    女性の社会進出が始まったばかりの1950年代のフランスを舞台に、タイプライターの世界大会に挑むヒロインの姿を描くドラマ。出演は『ある子供』のデボラ・フワンソワ。

  • 白衣に秘められた幻想

    3月9日(木)14:30~

    白衣に秘められた幻想

    1975年 イタリア
    監督:ネロ・ロサティ
    出演:ウルスラ・アンドレス/ジャック・パランス

    『007』シリーズの初代ボンドガールを務めたウルスラ・アンドレスが主演を務める官能ドラマ。大富豪の邸宅に派遣されたセクシーな看護婦をめぐる情欲の物語が展開する。

  • 午後の曳航

    3月16日(木)14:30~

    午後の曳航

    1976年 イギリス=日本
    監督:ルイス・ジョン・カーリーノ
    出演:サラ・マイルズ/クリス・クリストファーソン

    三島由紀夫の同名小説の映画化。英国の港町に住む少年と未亡人の母親の前に1人の男が現れたことで広がる葛藤の波紋。サラ・マイルズ、クリス・クリストファーソン出演。

  • ファム・ファタール

    3月23日(木)14:30~

    ファム・ファタール

    2002年 フランス=アメリカ
    監督:ブライアン・デ・パルマ
    出演:レベッカ・ローミン=ステイモス/アントニオ・バンデラス

    『キャリー』のブライアン・デ・パルマ監督が宝石強盗に関与したひとりの女の奇妙な運命を描くサスペンス。主演は『X-メン』シリーズのレベッカ・ローミン=ステイモス。

  • タイトロープ

    3月30日(木)14:30~

    タイトロープ

    1984年 アメリカ
    監督:リチャード・タッグル
    出演:クリント・イーストウッド/ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド

    『アルカトラズからの脱出』の脚本を手掛けたリチャード・タッグルが監督を務めたサスペンス。ニューオーリンズの街を舞台に、連続殺人事件の犯人を追う刑事の活躍を描く。