女性のための官能映画

ナインハーフ
木曜ごご2時30分

大人の性愛を描く、それが官能映画。 大人の女性が憧れ、感動し、共感できる、愛の映画たち。世界の名匠が手掛けた作品、映画祭で高く評価された作品など、名作官能映画を厳選してお届けします。

『ナインハーフ』ほか

5月の放送作品

5/4(木)は特別編成 「ゴールデンウィーク一気見!」

  • ナインハーフ

    5月11日(木)14:30~

    ナインハーフ

    1985年 アメリカ
    監督:エイドリアン・ライン
    出演:ミッキー・ローク/キム・ベイシンガー

    ミッキー・ロークとキム・ベイシンガーの共演で贈る異色の官能ドラマ。話題となった衝撃的な官能シーンを交え、ふとしたきっかけで出会った男女の9週間半の愛を描く。

  • ブルーベルベット

    5月18日(木)14:30~

    ブルーベルベット

    1986年 アメリカ
    監督:デヴィッド・リンチ
    出演:カイル・マクラクラン/イザベラ・ロッセリーニ

    監督・脚本のデヴィッド・リンチがのどかな町を舞台に描くサスペンス。人間の片耳を発見した大学生が、真相を追い求めるうちにアブノーマルな世界へ足を踏み入れる。

  • 硝子の塔

    5月25日(木)14:30~

    硝子の塔

    1993年 アメリカ
    監督:フィリップ・ノイス
    出演:シャロン・ストーン/ウィリアム・ボールドウィン

    何者かに常に窃視されるヒロインが連続殺人事件に巻き込まれていくさまを描いた、エロティックなサイコ・サスペンス。監督は『今そこにある危機』のフィリップ・ノイス。

案内人:M嬢によるコラム
『ブルーベルベット』

1986年/アメリカ/監督:デヴィッド・リンチ/出演:カイル・マクラクラン イザベラ・ロッセリーニ

「私の肌触り 好き?」

自分は異常である。と認識している人は世の中にどれくらいいるのでしょうか?そもそも、何が正常で何が異常なのでしょうか。特に性的倒錯においては、誰もが人には言えない嗜好を妄想したり、秘かな願望を抱いているのだと思います。健康的で明るく楽しい日常生活と、病的で異常で危険、そしてエロティックな非日常生活はほんの紙一重の出来事で、日中の白昼夢の中ででも容易に裏返ってしまう。そんな経験を恐れてビクビクしつつ心の中では欲している、それが私たち人間の哀しい姿なのです。


あるのどかなアメリカの田舎町。父の急病のため大学から地元に戻ってきたジェフリー・ボーモントは、町のはずれで切断された人間の耳を発見する。その耳を警察に届けたジェフリーはウィリアムズ刑事の娘サンディと知り合い、彼女から耳の謎はクラブ歌手のドロシー・ヴァレンズと関係していると聞き興味を覚える。背後関係を調べるために探偵ごっこをはじめたジェフリーはドロシーの家に忍び込むが、彼女が帰宅してしまい大ピンチに。慌ててクローゼットに隠れた彼は、戸の隙間からドロシーの秘密を覗き見してしまい、それをきっかけに異常な世界に引きずりこまれていく……。

この夏の新『ツイン・ピークス』も楽しみすぎるデヴィッド・リンチ監督の真骨頂である、日常に潜むアブノーマルなエロスが満載の本作。主演は当然、監督の分身とも言えるカイル・マクラクラン。旧『ツイン・ピークス』から遡ることたった3年、大学生役の彼はなんだかやたらツヤツヤしていて若いのが新鮮。トランクスに靴下という超絶かっこ悪いスタイルがこれだけ似合うのは本当に素敵なインテリ青年だから。対してカイル演じる大学生をズブズブにしてしまう年上の女ドロシーはイザベラ・ロッセリーニが好演。ご存じない人の為に言っておきますが、父親は“ヌーヴェルヴァーグの父”と言われ世界中の映画監督からリスペクトされているイタリアの巨匠ロベルト・ロッセリーニ、母親はハリウッドの大スターだったイングリッド・バーグマンという超サラブレッドです。しかも母親イングリッドが家庭を捨ててロッセリーニ監督の元に走った大スキャンダルの中で産んだ娘がイザベラなので、もう、生まれながらにして運命の女(ファム・ファタール)としか言いようありません。この作品は本当に当たり役で、完成度の低さが妙にエロいヌードとか、溢れ出る退廃的な雰囲気とか、複雑な生い立ち&ヨーロッパ人女優ならではの魅力を遺憾なく発揮しています。特に白く滑らかそうな肌は絹のような手触りを連想させ、田舎のアメリカ人高校生役で登場するローラ・ダーンの乾いた感じと実に対照的。ドロシーに「ぶって!」と言われて興奮するか引いてしまうかで、その後の人生に大きく違いがありそうです。笑。

男性向けにしろ女性向けにしろ、アダルトビデオや成人漫画は数多くあって、シチュエーションも本当に様々。よくこんなものが思いつくなと感心しきりです。それはすべての人間に巣食うエロティックな妄想で、欲望は決して満たされることはありません。性癖が合致して幸せになれるカップルもいれば、パートナーには長年隠し続けている秘密の趣味もある。自分では気付いていない性癖もあるかもしれないし、行き過ぎて犯罪になることもある。のどかな町、平凡な人間、退屈な毎日。そんな日常がひょんな事でグラグラし、アブノーマルな世界に引きずり込まれていく、映画みたいな妄想が現実になる事もあるかもしれません。

(M嬢)

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6月の放送作品

6/1(金)は「1週間まるごとイーストウッド」

  • 疑惑に抱かれて

    6月8日(木)14:30~

    疑惑に抱かれて

    1991年 アメリカ
    監督:サイモン・ムーア
    出演:リーアム・ニーソン/ローラ・サン・ジャコモ

    『シンドラーのリスト』や『96時間』シリーズなどの名優リーアム・ニーソンが主演を務めた官能サスペンス。離婚専門の私立探偵が思わぬ事件に巻き込まれていく様を描く。

  • シャンドライの恋

    6月15日(木)14:30~

    シャンドライの恋

    1998年 イタリア
    監督:ベルナルド・ベルトルッチ
    出演:デヴィッド・シューリス/タンディ・ニュートン

    ジェームズ・ラスダンの短編を基に、住みこみの黒人女性に恋をした英国人音楽家のプラトニックな愛を綴ったロマンス劇。監督は『魅せられて』のベルナルド・ベルトルッチ。

  • セクレタリー

    6月22日(木)14:30~

    セクレタリー

    2002年 アメリカ
    監督:スティーヴン・シャインバーグ
    出演:ジェームズ・スペイダー/マギー・ギレンホール

    マギー・ギレンホール、ジェームズ・スペイダー共演による倒錯した愛の物語。ウブな女の子がいつしかインテリ上司のお仕置きを嬉々として受けるエレガント秘書に変貌し…。

  • 妹の誘惑

    6月29日(木)14:30~

    妹の誘惑

    2011年 イタリア
    監督:マッテオ・ロヴェーレ
    出演:アンドレア・ボスカ/ミリアム・ジョヴァネッリ

    突然現れた腹違いの美しい妹と、彼女に翻弄される兄の同居生活を描くロマンティックコメディー。禁断のエロスを、繊細なタッチで描く。